「ツー・ファイブ」とは
ジャズはもちろん、
ポップスにも頻出する
コード進行です。
よく出てくる進行ですので、
ルート音の動きを意識して聞いて、
耳になじませておきましょう。
▼ローマ字で分析するナンバー・システム
http://shimadasayaka.sakura.ne.jp/wordpress/2015/12/24/post-1359/
ツー・ファイブの聴き方
音楽理論学習のススメとして
「聴く」こととセットで
覚えることが重要です。
知識ばかり先行しても、
実践では何も活かすことはできません。
コードの落ち着き・盛り上がりの「波」と
「Ⅰ」で落ち着く感じ(=解決感)を
意識して聞いてみましょう
▼C−C−Dm−G7(キーC)
▼B♭−B♭−Cm−F7(キーB♭)
▼F−F−Gm−C7(キーF)
ドミナント・モーション=力強い動き
ツー・ファイブに入る
「Ⅴ7」→「Ⅰ」というコード進行は
特に、強い「解決感」を
感じるコード進行です
では、どんなときに
この「解決感」を感じるのかを
ここでは解説していきます。
理由1:トライトーン
「Ⅴ7」というコードは、
そのコード自体が
不安定に感じる響きである
「トライトーン」を含んでいます
「不協和音」というやつです
▼トライトーン
※怖いので再生のときは気をつけてください…
「G7」の構成音は、
「ソ・シ・レ・ファ」ですから、
「シ」と「ファ」が
トライトーンの関係になっています。
この不安定なサウンドから
落ち着いたサウンドの
「C」へと進むことで、
強い解決感を生んでいます。
Cへと進むときの
「半音」の動きが
強い解決感の元になっています。
理由2:ルート音の動き
ルート音の動き方(ルート・モーション)も、
「解決感」に関係しています。
個人的には、このルート音の動き方が
肝心だと思っています(笑)
「G7→C」の場合、
「ソ→ド」の動きが、
解決感を生んでいます。
この動きは、
セブンス・コードでなくても、
力強く感じます。
▼ドーレ−ソード(単音)
度数を使った表現では、
完全5度上(完全4度下)
といいます。
ツー・ファイブの知識はどこで役に立つ!?
ツー・ファイブの進行を応用して
コード進行をアレンジすることもできます。
また、ツー・ファイブのような
コード進行の抑揚
(落ち着き・盛り上がり)を
活かしたアドリブのとり方もありますので、
「ツー・ファイブ」は
覚えておいて損のない知識です^^
「解決感」とセットで
覚えておきましょう。
▼次の記事はこちら
裏コードとは〜ツー・ファイブ応用〜
只今準備中ですm(_ _)m
▼アドリブのためのコード理論
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