コードの音を選ぶ(1)メロディを発想する2つの方法

アドリブにコードの知識は必要か?

アドリブへの先入観として

よくある2つの勘違いがあります。

 

コードの音を選んで

 弾かなければいけない

 

・コードごとに

 スケールを切り替え

 考えなければいけない

 

これらの「ねば、ならない」は

もちろんアドリブには存在しません。

 

 

ですが、半分正解なのも真実です。

 

メロディ発想法は大きく2つ

アドリブのメロディ発想において、

 

「コードの音を追うアドリブ」

「コードの音を追わず、

 スケール一発で考えるアドリブ」

 

この2つの方法があるといえます。

 

前者は、コーダルなアドリブ

後者は、モーダルなアドリブ

といいます

 

禁止令はあるのか?

 

お勉強されてきた方で

「アボイドノート」(=除外音)

を気にされる方も多いです。

 

※聞いたことが無い方は

読み飛ばしてOK!

 

アボイドノートと呼ばれるのは、

コードの話ですので、

アドリブのメロディにも

一概に同じことが言えるとは限らないのが

本当のところです。

使い方次第でハマることもあります。

 

※アボイドとは「避ける」という意味。

 

その音をまるで、

絶対に入れてはいけない!

くらいに覚えている方もいますが、

 

そんなものを記憶してから

アドリブを頑張ろうなんて

日が暮れてしまうどころか

人生も黄昏れてしまいます。

 

記憶に頼らず、

感覚に頼れるようになったほうが、

ギタリストとして音楽を謳歌できることは

間違いありません。

 

どんなコードのときに

どんな音が外れて聞こえるかは

たくさんアドリブで試して、

耳で覚えていくことが堅実でしょう。

 

2つの発想法の違い

では、2つのメロディ発想法の違いを

学んでいきましょう!

 

スケール一発で発想する方法(モーダル)

STEP4までは、

メジャースケールのみで

特にコードを気にせず、

メロディをつくる方法を考えてきました。

 

アドリブのセッションにおいて、

コード1発のセッションや

ブルース進行でのセッションでは、

こうしたスケール一発の発想が

使われます。

 

<メリット>

1:伴奏のコードがわからなくても

アドリブをとることができるので、

初めてアドリブをやる場合に最適。

2:頭に浮かんだメロディをギターで弾く、

という練習になるので、音感が良くなる

3:コードに縛られないことから、

フレーズを大きく捉えやすい

 

<デメリット>

コードの落ち着き・盛り上がりに

関係のないソロになるので、

平坦になりがち。

 

コードに沿って発想する方法(コーダル)

コードに沿ってアドリブするということは、

コードの構成音を選ぶように弾くなど

コードの落ち着き・盛り上がりに合わせて

メロディをつくるというスタイルです。

 

▼コードの落ち着き・盛り上がりとは

http://shimadasayaka.sakura.ne.jp/wordpress/2015/09/14/post-728/

 

また、ジャズのビバップというジャンルは

このコーダル的手法を突き詰めたジャンルです。

 

ビバップというジャンルを

築き上げたのが、

名サックスプレイヤー

「チャーリー・パーカー」

 

▼コードに沿った演奏とはこんな感じ

<メリット>

1:コードの落ち着き・盛り上がりが

メロディにも現れるので、

抑揚のあるアドリブが生まれる

2:コードの発想を広げることで、

鼻歌では生まれないメロディを

つくることができる

 

<デメリット>

1:リズミックでないと、

ただコードの音を弾いているだけに

聞こえてしまう

2:コードが聞こえていないと難しい

 

どっちでアドリブをとるべき?

両方使えるようになりましょう!

 

どちらか、という極端な考えではなく、

両方を使い分けられるようになると、

メロディを発想する幅が広がり、

マンネリを防ぐことができます!

 

メジャースケールを使った

アドリブの方法に慣れてきたら、

コードの音を選んで弾けるように

練習していきましょう!

 

次の記事はこちら!

http://shimadasayaka.sakura.ne.jp/wordpress/2017/01/12/post-2720/

 

メロディ発想法5STEPトレーニングまとめ

http://shimadasayaka.sakura.ne.jp/wordpress/page-2509/

 

 


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