コンセプトの違いから
ジャンルの違いを紐解こう!
音楽が生まれるところには
様々な時代や
土地の背景があるもの。
今回はそんな音楽が持つ
コンセプトから紐解いていきましょう!
こんにちは!
アドリブの専門家
島田沙也加です!
ブルースとジャズの講座を開いたときに、
生徒さんにどんなイメージなのか
聞いてみました
▼遊び心しかない回答です(笑)
(私の誤字は気にしないでください…)
自分の中で
アドリブのコンセプトを持とう!
「このジャンルは
こうでなければいけない!」
という思考は、
アドリブを不自由にさせますが、
「このジャンルは
こんなイメージ!」
というコンセプトを
自分の中に持っておくことは
オススメです。
ジャズのグルーヴの上で、
ブルースのフィーリングを混ぜたり
そのまた逆の演奏も楽しめたり、
音楽の自由度が広がります。
今回は、ジャズとブルースの違いに
触れていきましょう。
ブルースのコンセプトとは?
上の写真にもあったように
ブルースはその名の通り
ブルーな、つまり
憂鬱な気持ちを歌ったり、
日常の些細な幸せを
歌ったりするような音楽です。
写真にも「心の叫び」とか
ありますね(笑)
たった1つの音に
苦しみ・辛さなど
そんな叫びを込めるような
音楽ジャンル、というわけです。
よりブルースらしさを出す音使いとして
「ブルーノート」の使った歌い方が特徴的です。
ブルースらしい歌い回しには、
ポイントがあります。
あわせてチェックしていきましょう
http://shimadasayaka.sakura.ne.jp/wordpress/2016/06/04/post-2166/
ジャズのコンセプトとは?
一方、ジャズでは、
どちらかというと
音によって色彩を出し、
雰囲気を感じさせるような
コンセプトを持っています。
実際、ジャズというのは、
「新しい音楽を生み出す姿勢」が強く、
そのため色んなスタイルがあります。
ですので、一概にこうだ!
と言い切れるものでもないのですが、
一般的にジャズらしいとされる、
もしくは多くの人が
「ジャズ」だと感じるのは、
こうしたコンセプトを持つ
アドリブを指しています。
ジャズから生まれたアドリブへの偏見?
ジャズの中でも、特に
「ビバップ」というスタイルは
メロディ(単音)でコードを感じさせることを
目指したアドリブのスタイルです。
「コードによって、
スケールを変えなければ
いけないのでは!?」
というアドリブへのイメージは
こうした一部のスタイルからの
偏見かもしれません。
実際は、
ダイアトニック・コードでできた進行であれば、
メジャー・スケールだけで弾き通すことも可能です。
http://shimadasayaka.sakura.ne.jp/wordpress/2016/05/15/post-2097/
ジャズとブルースの歌い方の違いは?
一般的に、
ブルースは
1音で感情を聴かせる!
というようなフレージング
に対し、
ジャズは
メロディでもハーモニーを聴かせる!
というようなフレージングです。
こうした違いを念頭に置いた上で
ジャズやブルースを聞いてみましょう。
ジャズ×ブルース=?
メロディのコンセプトを理解しておくと、
グルーヴはスウィング(ジャズ)だけど、
メロディはブルースらしい歌い方をしている
など、分析して聞けるようになります。
「ファンキージャズ」は実際に
ブルース的な歌い回しをするジャズです。
代表的なのは、
アートブレイキーの「モーニン」。
ぜひ聞いてみてくださいね