こんにちは!サヤカです
「押さえ方」より「読み方」が大切
「押さえ方」に入る前に、コードの「読み方」が重要です。
初心者用のギター教則本ではギターを始めやすいようにと、黒いポチだけでコードの押さえ方を示していたり(ダイアグラム)、押さえるフレットの数字だけ書いてあることが多いですが、長くギターを愛し続けたいならば、その本は、手放しましょう。本を売るならB●●K-Offです。
コードの「読み方」が分かると応用ができます。
どういうことかと言うと、コードの読み方を知っている人は、「C」のコードを1つ覚えれば、「D」や「E」など他のコードも押さえることできるということです。
今回は、よく出てくるコードの読み方を紹介していきます。
コードを読むものさし〜メジャー・スケール〜
ウエストなど、長さを測りたいときに、巻き尺やものさしを使いますね。
CとかDmとか、コードを表すときに「“音程”を測るものさし」があります。
それが、「メジャー・スケール」です
メジャー・スケールを知らなければ、コードを読むことはできません。
メジャー・スケールというのは、簡単に言えば、ドレミファソラシドのこと。また、あとで触れていきますね。
1オクターブの中に音は12種類あります。ギターの開放弦と12フレットは、オクターブ違いで同じ音ですね。
1〜6弦、どこでも同じ仕組みですから、どの音から数えても同じです。
1)音程ものさしは12目盛り
音の種類の分だけ、目盛りを打ちます。オマケにオクターブ上の分まで付けておきました。(「13」は「1」と同じ音になります)
※これは、別につくらなくていいです(笑)
2)メジャー・スケールに数字を打つ
「音程ものさし」は、1目盛りずつ数字を振りません。メジャー・スケールに数字を振ります。
このものさしを使えば、コードは読めるようになります。
数字のない目盛りは、「♭3」や「#5」のように数字に♭や#などの臨時記号を付けて表します。
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LEVEL1:3和音(トライアド)
では、実際のコードの読み方に入っていきましょう!
コードは、3つの音が重なった「3和音」が最小単位です。3和音のことを、特別に「トライアド」というように呼びます。音が4つ重なったものの方を「コード」と呼ぶ場合が多いのです。
ロックを演奏する方にとって、おなじみの「パワー・コード」は2音(1度・5度)しか押さえないですよね。通常は、3和音以上をコードと呼びますが、パワー・コードも特別に、コードの仲間入りしています。
メジャー・マイナー
まず、コードにおいて、よく目にするのは、
というように小さい「m」がつくコードか、つかないコードでしょう
単純に「C」と書くコードを「シー・メジャー」と読み、「Cm」と書くコードを「シー・マイナー」と読みますね
ものさしで測ると、
「1・♭3・5」になるタイプが「マイナー・トライアド」
と分類されます
ルート音
コードをものさしで測るときの「1」に来る音を「ルート音」と呼びます
バンドでは、主にベーシストが担当する低音です。基本的には、コードの最低音を言います。
「最低音」に指定があるコードは、「C/D」や「ConD」のような「オンコード」として表記します。これはまた後ほど。
パワーコード
ギターならではの力強いリズムを生み出す「パワー・コード」という押さえ方があります。
これは、「1・5・(8)」で押さえるコードで、「C」でも「Cm」でも「ド・ソ」しか押さえません。
メジャーとマイナーのサウンドを分ける「3」の音が入らないので、メジャーもマイナーも関係のないサウンドになります(^^)
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LEVEL2:4和音
ロック系なサウンドでは、3和音までが多いですが、いきものがかりや星野源のようなポップなサウンドやジャズのオシャレなコードでは、4つの音でコードをつくる「4和音」が使われています。
4タイプのセブンス・コード
「4和音」と呼べば、大体「セブンス・コード」のことを指しています。
「3和音」が2つしか出てこなかったのに、いきなり、ここで組み合わせが増えますね。
「洋服の着回し」のようなものでアイテムが増えれば、それなりにパターンが増えてきます(笑)
がんばりましょう。
先程出てきたメジャーとマイナーのコードに「♭7」もしくは「7」の音を足します。
つまり、2×2=4通り出来上がるわけです。
セブンスのサウンドについては、別記事にもまとめていますので、詳しく知りたい方は、コチラを読んでみてください。
♭5系(dim7、m7-5)
さて、今まで不動であった「5」がついに動きます!(笑)
LEVEL1の3和音では、「3」が動く系の2タイプ(メジャー・マイナー)をお伝えしましたが「5」が動く系の3和音が2タイプあります。つまり、3和音は合計4タイプあります。
それが、
オーギュメント・トライアド「1・3・#5」
です。
3和音で弾くこともありますが、今回は登場頻度の高い4和音で紹介します。
ココで注意したいのが、「dim7」!
「dim7」は「7」と表記しますが、実際弾いているのは「6」の音……というなんとも、いやらしいコードです(笑)
今回、説明は省きますが、コード表記のルールを守った結果こうなった。ということで、納得してください^^;
#5系(aug、aug7)
ついでに、4つめのトライアド、オーギュメント・トライアドも紹介しておきましょう。
まだ全然、コードのことを勉強し始めだ! という方は、すっ飛ばしても構いません。また、毎日配信しているメルマガでも少しずつ学べますので、登録して役立ててくださいね!
オーギュメント・トライアドは「1・3・5#」
4和音として「aug7」というコードが登場しますが、「ドミナント・セブンス」の変わりとして、使われることが多いですね。(詳しくは、テンションの項目でまた解説していきます!)
「7」のつくコードは、ルールを知らないと読めないような“クセが強い”ので、つまづく人が多いです^^;
少しずつ慣れていきましょう。
シックスス・コード
4つの音を合わせるコードとして「シックスス・コード」があります。
メジャー・トライアド、またはマイナー・トライアドに「6」を足したコードです。ジャズ、ボサノバなどによく登場するコードです。
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LEVEL3:テンション・コード
4和音までを「コード」と呼び、それ以上に積み重ねた5〜7音を「テンション」と呼びます。これもロックにはほとんど登場せず、サウンドのきれいなポップスやジャズなどに登場します。
ココで気をつけたいのが、「ロックにテンションを使ってはいけない」ということではない、ということです。ロックと言えば、ギャンギャンと歪ませたサウンド。音を歪ませるとコードの音は潰れ、ボワボワっとしたサウンドになっていくので、サウンド的に使いものにならなくなっていきます。ぜひ試してみてくださいね〜!
テンションの数え方
4和音以上の音が重なるとき、オクターブ上の数字で表記します。
例えば、CM7(9)、CM7(13)のように書きます。
うわ〜いっぱい増えて大変だな……そろそろ勉強終わりにしようかな、と思い始めた方もいるでしょう。
数字の表記が複雑化してきましたが、実際に登場するのは、「9」「11」「13」の3種類だけです。
図のように、オクターブ上のメジャー・スケールに数字を振っていきます。
「C9」「CM9」など省略されたコードの読み方
テンションまで入ってくるとコードの名前が長くなってきます。
なので、「省略された形」で表記されることがあります。
どんなときに省略されるかというと例えば、
CM7(9)→CM9
といった具合に、「7」を省略してしまいます。
「9まで重ねてね〜」という暗黙のルール的な感じになりますね。
C9と書いてあると、「C(ドミソ)」+「9(レ)」だと思ってしまいがちですが、「ド・ミ・ソ・レ」となるコードは「Cadd9」と表記されます。
LEVEL4:sus4、add9など
最後は、今までの項目に当てはまらないコードを取り扱っていきましょう。
sus4(サスフォー)
「Suspended 4th(サスペンデッド・フォース)」の略で、コードの「3」の音を「4」に吊り上げる(Suspend)という意味を持ちます。
つまり、「Csus4」と書かれていたら、「ド・ファ・ソ」を指しています。これは、Cメジャー・トライアドの変形です。
sus4にも、4和音バージョンがあります。
これも、オーギュメント・セブンス同様、ドミナント・セブンスを変形させます。
add9、sus2
先ほどもテンションの話で少し出てきましたが、「ド・ミ・ソ・レ」のように「7」の音を入れずに、テンションの「9(レ)」を足して欲しい! という指示の仕方として、「add9(アドナインス)」があります。
「7」を入れた時の「M7(9)」とは少し異なるきれいなサウンドを得ることができます。
また、ギターでは、「ミ」も省略するという意味で、「sus2」と表記する場合があります。つまり、Csus2であれば、「ド・ソ・レ」の3音になりますね。
ギターはピアノのようにコードワークが自由ではないので、このように省略することで、コードを担当することがあります。
コードブックなしでもコードを押さえられるようになるためには!?
今回は、「コードの読み方」について解説してきましたが、
実際に自分でコードを押さえられるようになるためには、「指板の音の配置」を覚える必要があります!
そのための「指板攻略トレーニングBOOK」を用意しました! ぜひ、活用してくださいね!