気づけば1日で変わることなのに、知らないだけで、一生上達できない本当に本当に、キケンな「聞き方」があります。前回は、メロディ編についてお伝えしました
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1日で良くなるメロディの聴き方〜やってはいけないキケンな練習法シリーズ〜
「音の高さ」を聞き取ろうとせず、メジャー・スケールで聴くことが大切というお話でした。
「音の高さを当てる」というのは、言い換えれば、何ヘルツの音なのか?をピタリと言い当てることで、現実的ではないです。
音楽は「12種類の音を使う」というルールの上に出来ていますが、メジャー・スケールを聞くと音にキャラクターが現れるようになります
実際の音の高さを判断できない、と耳が良いとは言えないのでは!?と思う方もいるかもしれませんが、
「音楽的」な能力としては、「音にキャラクターがあること」を理解できることが、まず重要です。
今回は、絶対にやってはいけない練習法〜コード編〜をお話していきます。
こんにちは!サヤカです
コードの聴き方のヒントは「メロディ」にあり!?
「コードとメロディは別モノだ」というように考えている、もしくは、関連性がいまいち分かっていないという方が多いですが、コードを聞き取るためには、メロディがまず聞き取れることが前提です。
単音なら取れます、という人も、「コードが聞き取れない」と言う人は、基本的に、メロディも取れていません。
音は12種類しかないので、順番に押していけば、まぐれで当てられます。まぐれで当てるのは、メロディが取れるとは言わないのです。
メロディの聞き方が合っていないと、コードは当然ながら取れないのです。
やってはいけないコードに関する練習法
コードの聞き方NGは、
✓TAB譜やダイヤグラムで押さえ方を何通りか覚えて弾いている
✓コードの機能を知らない、機能に着目して聞いていない
✓1つのコードを何回も聞いて、コードのサウンドを覚えようとする
コードもメロディも同じことですが、次の音(コード)に進まなければ、音楽は成り立たないものです。
次の音に向けて、どれくらい高くなったのか?または低くなったのか?という聞き方が、メロディにもコードにも大切です。
要するに、メロディと共通して、1つ1つの音の高さを当てにいってはイケナイということです。
コードを聞き取る耳の育て方
コードであれば、ルート音(ベース音)の動き方をメロディのように歌えるようになることが、コードを聞き取る第一歩です。
ルート音が聞き取れたら、残る「重なっている音」をどう当てるのか?ですよね。
この攻略法は2つあります。
1)音楽的な知識から割り出す
1つは「音楽的な知識」から割り出す方法です。
コード進行は、メロディほどパターンが複雑ではありません。名曲は、似たようなコード進行で出来ています。
また、ダイアトニック・コード(メジャー・スケールから作られるコード)で出来ている可能性が高いので、和音が聞き取れていなくても、知識で当てることもできます。
ちょっと荒業ですね(笑)
しかし、ダイアトニック・コードのサウンドを覚えておけば、ダイアトニック・コードでないコードがでてきたときに、予想が立てやすくなります。
2)コードを聴く「正しい経験」が大切
もう1つは「正しい経験」です
押さえたことのない、または、使ったことのないコードを当てるのは、至難の業です。
聞き慣れないもの、聞いたことのないものを当てるのは、それは、できなくて当たり前です。
小さい頃から音楽経験の豊富な人と比べて、自分にはそんなコードを聞いたりすることはできない、と凹んでしまう人がいますが、小さい頃から色んなトレーニングを重ねてきた人は、それだけ努力してきたので、一朝一夕で、できることではありません。
TAB譜やダイヤグラムで押さえ方(手の形)だけを覚えてしまった状態では、「何の音」を押さえているかも分かっていないので、自分の中に経験として蓄積されません。
コードが聞き取れる正しい経験の積み方
ただコードを鳴らすだけでなく、自分の中に蓄積していく聞き方を2つ紹介します。
1:コードを転回して、コード・トーン(コードの音)を把握する
2:3和音、セブンス、テンションなどコードを構成する音とサウンドの違いを把握する
いろんなコードの押さえ方を弾いて、聴くことで自分の中に経験として、貯めていきましょう。
自分では、気付かずに間違った練習に何年も、悪くて何十年も費やしてしまうことがあります。
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