「リズムが悪い!」に隠された2つの意味
「リズムがダメだ!」と言われたときに、実は2つのタイプがあるのです。
1つは、「単純にテンポが合わない」という演奏の速度(時間)的な問題です。
一般的に、リズムというとこうしたテンポにあっていることが「リズムがいい!」という認識が強いのですが、実は、「リズム感」にはもう一つの意味があります。
2つめに、「リズムのノリが合わない」といったようなフィール(ノリ)の問題です。
テンポを合わせる意識が強かったり、演奏するリズムパターンにばかりフォーカスしてしまうと、こうした「ノリ」の問題を無視してしまいがちになります。
「グルーヴしていない」というのは、後者の問題ですね。
今回は、リズム感を鍛えるために、重要な「グルーヴ」について解説していきます。
こんにちは!サヤカです
「グルーヴ」とは
「グルーヴ」という言葉は、聞いたことがありますか?
もともとは「溝」という意味で、音楽用語ではありません。
ですが、その溝にピタッとはまるというところから派生して、演奏の「ノリ」が合わさって、気持ちのいい状態を指すようになったようです。
全然関係ないですが、チャリンコのタイヤが溝にハマった瞬間の焦り具合はハンパじゃないですよね(笑)
非常に感覚的なもので、「嬉しい!楽しい!」というような感情の音楽バージョンという感じだと私は考えています。
テンポが合わない原因
リズムを感じるとき、1拍目と次の拍までの「間」の長さを感じることが、ポイントです。
まるで射的をするように、メトロノームがぴっ、ぴっ、と鳴らす「点」を合わせようとするリズムの取り方では、反射神経が問われるだけで、リズム感は改善されません。
また、点を狙うようなリズムの感じ方では、グルーヴもよくなりません。
グルーヴはリズム隊だけの問題ではない
グルーヴなど、リズム的な話をすると、「ベースやドラムの話だ」と思われる方が多いですが、(もしかしてそう思われた方は既にこの場から退散されているかもしれませんね^^;)ギターもリズム・ギター(伴奏)を弾くことはありますし、
見逃してはならないのが、ソロ(メロディ)を弾くことにもグルーヴを感じることは重要だということです。
「グルーヴ」を感じて演奏しなければ、リズム隊(ベース・ドラム)と合わせても、かっこいい演奏にはならないのです。
グルーヴを感じない演奏とは
リズムパターンがあっていても、グルーヴしないことはあります。
「どんなパターンで、どこを強調する」というように、【理屈だけでは演奏をグルーヴさせることはできない】のです。
身体の中で感じているリズムを楽器を通して、音で出すという感覚が大切です。
例えば、ファンクを演奏したいとして、カッティングのパターンを練習する以前にファンクのグルーヴが身体の中になければ、演奏することはできない、ということです。
演奏以前に、身体の中でリズムをつくる練習が大切です。
詳しく解説していきます。
【練習法】リズムを聴こう!
音楽を聴くことは、ひとつの立派な練習であるということを頭に入れておきましょう。ギターの練習は、「ギターを演奏することだけではない」ということです。逆に焦って、リズム感が養われないうちに、ギターを弾こうとするほど、上達は遠のきます。
ギターを弾かない練習法として、音楽を聴いて、腕でリズムを感じる練習がオススメです。
「音楽にノる」という言葉通り、リズムには「動きのイメージ」があります。そのリズムの動きを腕で感じるという方法です。
腕の動きに慣れてくると、腕を振らなくても、体の中にリズムのイメージが出来上がります。大きく動かなくても、「イメージ」があるので、感じたリズムを演奏に乗せることができるようになります。
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▼リズム理論まとめ
ジャンルごとのリズムの聴き方をまとめています。