教則本のチカラで鬼に金棒!
こんにちは!サヤカです
実は、教則本アレルギーでした
あなたは、教則本を今まで、何冊買ったことがありますか?
今では、新しい本もよくチェックする私ですが、昔は「教則本アレルギー」でした(笑)
私がギターを始めたいと思ったとき、近くに楽器屋さんもなく、私は、ギターがどこで買えるのかすら、知らなかったのです
そして、なんとか、通販で手に入れた、初心者ギターセットについてきた教則本が古典的すぎて馴染めず、せっかく手に入れたギターも楽しめず仕舞で1週間ほどで飽きて終わりました^^;
そして、2回目のギターを手に入れたとき、私はあろうことか、「教則本はもう見ない!好きな曲だけ演奏する!」と決め込んでしまったんですね(笑)
ものの見事な間違った選択です。
例え、あなたにも「教則本への苦い思い出」があったとしても、教則本=誰かの努力の結晶ですから、上手に利用して、使いこなしていきましょう!
教則本5つのタイプ
私の本棚に並んでいる教則本を5つのタイプに分けてみました。
・基礎練系
・ジャンル特化系
・音楽理論系
・ネタ帳系
・知識系
コレらの使い方をお話していきますね。
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1:基礎練系
まずは「基礎練系」について。
基礎練習というのは、リズム感トレーニング。音感トレーニング、弾き方の改善など、演奏の下地となる能力を鍛える練習です。ちなみに、私の基礎練習についての考え方は、師匠であるトモ藤田さんの教則本に大きく影響されています。
生徒さんには、基礎練習をやる意味からお伝えしています。
基礎練習というのは譜例を追うだけであれば、とてもカンタンなものばかりです。そのカンタンな譜例を通せることより、基礎練習は演奏の「質」を上げるための練習であることを意識しなければ、効果は出ません。
「教則本はもう見ない!」と決め込んだ過去の私は、好きな曲のコピーに励み、質の悪い曲を量産し続けたのです^^;
コピーをする、ということは右手と左手の動かし方、リズム感、音感を駆使する練習。
つまり、かなり複合的な練習です。これらの複合的な動作は難しいので、練習の要素を分解して鍛えるのが、基礎練習の役割なのです。
オススメ基礎練習教則本
このタイプでは、「演奏能力開発エクササイズ」というトモさんが出している基礎練習に特化した教則DVDがオススメです。
今はDVDの形でなく、Amazonで視聴できる「Amazonビデオ」で見られるようになっています。興味のある方は、ぜひ見てみてください(^^)
基礎練習を取り入れることで、自分の演奏の「質」は、良いのか悪いのか?が判断できる耳を育てていきましょう。
2:ジャンル特化系
ジャンル特化系と呼んでいるのは、「これ1冊でブルースギター!」「ジャズギターが弾ける本!」「カッティングマスター!」のように、1つの分野に特化した教則本のことを指しています。
これらの教則本を練習に取り入れるときに注意したいのが、教則本だけで、終わらせないことです。
このタイプの教則本は、そのジャンルを楽しむための旅行雑誌のように使います。「じゃらん」とか「るるぶ」的な感じですね(笑)
馴染みのない音楽というのは、掴みどころがわからない音楽とも言えます。よくわからない土地に放り出されるような感じです
その土地を自力で攻略するのも、いいかもしれませんが、旅行雑誌があれば、自分では気がつかないところに行けるかもしれません。
つまり、ジャンルやフレーズ的な特徴を自力で探さずに済むということです。
もし、「B.B.King風フレーズ」と載っていれば、B.B.Kingを実際に聞くときに、どんなところで使われているんだろう?という耳で聞くことが出来ますね。
このタイプの教則本は、既にブルースに精通した人が、「これ、B.B.Kingっぽ〜い」と感じたものを教えてくれるわけです。
ブルース耳が育っていない初心者が、自分で特徴を掴むのは大変です。
ジャンル特化系教則本の注意点
すごいショートカットツールのようにも思えてきますが、旅行雑誌を読むだけでは、現地のことはわからないように、教則本だけを読んで、実際の曲を聞かなくても、よいことにはならないのです。
教則本に載るほど、憧れられた実際の音を聴く必要があります。
ギターを弾くためには、「曲を聴く」という経験が必要なので、教則本を読んだからと言って、すべてがショートカットできるわけではないのです。
練習は焦らず、じっくり取り組んでいきましょうね!
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3:音楽理論系
音楽理論は、一番厄介です。
というのも、理論を知ることは本で出来ますが、分析に使ったり、耳を良くするための判断材料にしたり、そうした2歩目となる行動は自分次第だからです。
勉強する際の心得ですが、普通に演奏する分には、「音楽のルール」だけ理解できればOK!と覚えておきましょう
多くの人がつまずく「ムズカシイ音楽理論」というのは、
・なぜ、このコードがここでハマるんだろうか?
・なぜ、このコードで、こんな印象を抱くんだろうか?
などの「なぜなぜ系」の話です。つまり理屈の話ですね
このなぜなぜ問題は、「音楽のルール」が分かっていないと、たしかに難しく感じるでしょう。
「音楽のルール」というのは、
・1オクターブは、12の音階で出来ている
・メジャー・スケールは、全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音で並んでいる
・ドとレの距離を全音、ドとレ♭の距離を半音という
というような「決まりごと」です
ドレミ…などの名前で、現せない音の高さもある中で、たった12個の音の種類だけを使う、というのが、私たちが普段聴いている「音楽のルール」なのです。
野球をやるならば、野球のルールを知らなければ遊べないようなものです。打ったらどっちに走るのか?一度内野に落ちたボールが、ファウルラインを出てしまったら?自分がバントしたボールに、足をぶつけてしまったら?
決められたルールの中で遊ぶ、という点がとても似ていますね(^^)
音楽理論には2つの要素がある
勉強する際も「決まりごと」を学ぶのと「なぜなぜ系」を学ぶのと分けて考えると、理解しやすくなるでしょう。
つまり、学んでいる最中に、「なぜこう聞こえるのか?」で覚えるところと「まぁ、こう決まってるんだな」で覚えるところがあるということです。
大体の音楽理論系の本は、この2つを分けずに書いていますので、自分で賢く学んでいく必要があります。
オススメ音楽理論書
最後に、私がよく読んでいた音楽理論の本を紹介しますね。養父貴さんの書いた「ギターで覚える音楽理論」という本です。
2005年の本でまだ売っているので、きっと多くの人に愛されている本なのでしょうね(^^)
この本は中級編の理論書で、本当の基本的な「音楽のルール」は割愛されています。このことについては、この本の「まえがき」にも書かれています
基本的な音楽のルールというのは、シャープ、フラットの役割とか4分音符、8分音符など、「譜面の書き方」に通じるようなことです。
そのあたりは、なんとなく知ってる、という人には、この本はおすすめですね(^^)私も何度も何度も読んで、今は結構ぼろぼろです(笑)
養父さんの本は、親しみやすい文体で、別の「ギタリストの全知識」という本を持っていますが、コレも面白いです。
※一度、新しくなり新版は「ギター上達のための全知識」という名前に変わっています。
練習の仕方やソロの考え方など、大事なことを面白おかしく書いているので、読みやすくオススメです
ぜひ、今回のポイントを踏まえて、学んでみてください(^_-)-☆
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4:ネタ帳系
「ネタ帳系」と読んでいるのは、フレーズ集やコードブックのことです。教則本の中でも、一番甘い蜜的な存在でしょうか
このタイプの本を使うメリットは、耳コピいらずで、自分では思いつかないような、フレーズの引き出しが増えることです。
デメリットは、自分で使い方、練習の仕方を工夫しなければ、時間の浪費に終わってしまうということです。
ネタ帳というだけあって、「自分のギターソロの表現を豊かにすること」が目的です。この目標を達成するためには、1つのフレーズを丁寧に、練習する必要があります。1日にいくつものフレーズを練習しても、数週間すれば、練習したことすら忘れてしまうでしょう。
そうならないためのコツは、ギターを弾いていないときにも思わず、頭の中にそのメロディが流れるようになるくらいに弾き込み、使いこなすことです
フレーズネタ帳の本は、基本的に数小節の短いフレーズが載っています。それを、自分のいつものフレーズ(アドリブ)のなかに、自然に組み込む練習をします
フレーズによっては、似合うコード進行を選ぶ場合がありますから、その点も含めて、どんなところでそのフレーズが弾けるのかを練習する必要があります。
それで、数日練習して、ある日の歩いているときに自然と頭の中に流れるようになったり、口をついて歌いたくなったりするまで、同じフレーズを使いましょう。
これは、コピーするときも同じ。
好きなギタリストがいる場合は、ネタ帳に頼る前にコピーして、その人の要素を取り入れる方が一石二鳥かもしれませんね。
自分のフレーズの中に自然と入れられるようになるには、時間がかかって当然です。焦っていろんな練習に手を出すほど、逆に練習時間を食ってしまうこともあります^^;
フレーズ集はいろんな新しいサウンドが詰まった甘い蜜です。使うときは、気をつけてくださいね(^^)
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5:知識系
「知識系」と呼んでいるのは直接演奏には関係がない、音楽の歴史や科学的な部分などが学べる本です。私は、電車での移動時間に、よく本を読んでいますよ(^^)
今までに、倍音の仕組みやドレミの成り立ち、ジャズの歴史、リズムの文化、絶対音感のトレーニング方法などを読んできました。本に限らず、今はネットでも、知識はたくさん手に入りますね。
私、結構勉強好きなんですが、同じく勉強好きな人は、知識の収集で時間を取られすぎないように要注意です!(笑)
私にとって、演奏に直接関係のない音楽の知識も音楽をよりいっそう楽しくしてくれるブースター的な存在です。
勉強した豆知識的な話は、生徒さんにも受けが良いので一石二鳥です(^^)
もちろん、講師でないあなたでも「知っていること」が増えると、音楽との付き合い方が変わるでしょう。例えば、過去の偉大なミュージシャンをネットで検索する、とかもいいですね。人を知っていると、曲を聴くのが楽しくなります。
自分の音楽への愛が燃え上がるのを待つよりも、最初は少し腰が重たくても「ちょっと頑張る」が大切です。めちゃくちゃ頑張らなきゃいけないと思うと、行動を起こす前に気が滅入ってしまうでしょ?
だから、「ちょっと頑張る」んです
ちょっと頑張ったときに、面白さとか「好き」とか見えてくるんだと思います。
「音楽が好きだったから、気づいたらこうなってた」みたいな話、よくありますが、そもそもの「好き」になるのを待ってても、時間では解決できないのです。
ちょっと頑張っているうちに好きになって、好きだからもっと調べ物したり、練習したり、火がついて、気がついたら、他の人がやらないくらい頑張れる自分が出来上がっていたっていうのが、本当のところかなって思います(^^)
練習も情報収集も「ちょっと頑張る」是非参考にしてみてください!
周りに差をつける練習の考え方!
教則本を使うにしても「考え方」はとっても重要!
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